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ドラッカーから学ぶ仕事の心得

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ドラッカーはその生涯をかけて仕事と社会について追求し続けた。
働く全ての人が幸せを感じながら働けるには?理想の社会とは?
ここではドラッカーの仕事や社会に対する思想に触れていきたい。


プロフェッショナルの原点~どうすれば一流になれるのか~

本書では、プロフェッショナルとして一流の人間になるための心得を学ぶことができる。
経営学・マネジメントの父と呼ばれるドラッカー最後の遺作にして最高の入門書だと思う。

本書は実践書として構成されているため、
ドラッカーの訴える重要なポイントを凝縮し、無駄なく要点がまとめられており、
全ての項目において「とるべき行動」と「身につけるべき姿勢」が書かれている。
自ら書き込むことを想定して余白も設けられているため、
文字の圧迫感もなく、読書嫌いでも読みやすい。
ドラッカーを知り、実践するための実践書としては最高の仕上がりだと思う。

わたしは本書をドラッカーの入門書としておすすめする。
そしてドラッカーに興味を持ったのであれば次に「経営者の条件」を読んで頂きたい。
本書の中でもこの「経営者の条件」からの引用が多いように、
ドラッカーの代表作であり、万人のための帝王学とも言われており、
本書が伝えようとしていることもより深く理解することができるであろう。


経営者の条件~万人のための帝王学~

本書では、仕事ができるようになるにはどうすれば良いのか、そもそも仕事とは何なのか、
という点で、人と仕事と社会の関係について深く掘り下げた視点から学ぶことができる。
彼の思想は働く全ての人が幸せに働けるような社会を目指している。

本書の中で成果という言葉が多く使われているが、
ドラッカーの言う成果とは、利益や効率を追求したものではない。
彼は利益について、利益は企業存続の条件であって目的ではないとしている。
彼は成果をあげるということは、物事を成すということであると言う。
成果をあげる能力とは、成すべきことを成す能力、そしてそれは誰にでも習得できると。

ドラッカーは、成果をあげる能力は特別な才能によるものではなく、
それは単純な実践的な能力の集積であり、一つの習慣であると言う。
仕事ができるようになろうと志す者は誰でもできるようになると言う。
これは「真の人材育成とは」で述べた教わると学ぶの違いに共通する部分でもある。

仕事ができないと言われる人たちは、才能がないからできないのではなく、
やり方がわかっていない、視点がずれている、もしくは関心がないだけではなかろうか。
そしてドラッカーはその方法、成果をあげるための習慣を説いている。
しかし、それは本書を読んだだけではもちろん身につかない。
成果をあげることは教科ではなく修練であるとドラッカーは言う。
頭ではわかっていても行動に移さなければ何も変わらないのは言うまでもない。
それを実践するかしないかは結局のところ自分次第というわけだ。

本書は経営者のためだけの本ではなく、
現代の働く全ての人たちのために書かれた万人のための帝王学である。
知識労働者であろうと肉体労働者であろうと、
成すべきことを成す能力を身につけることは、仕事に限らず人生そのものを豊かにする力に直結する。


ドラッカー 時代を超える言葉~洞察力を鍛える160の英知~

本書は、長年ドラッカーの著書の翻訳に携わってきた上田惇生氏が
ドラッカーの残した数々の著書の中から重要なポイントを抜粋し、
その真意を洞察したものである。
上田氏はドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とも言われている。
つまり、本書では二人のドラッカーから学ぶことができるわけだ。

とはいえ、当然ながら完全なる分身となるわけはない。
上田氏には上田氏のものの見方、考え方があるわけだ。
つまり、「経営者の条件」を読んだ後に本書を読むことで、
ドラッカーをより深く、また本人とは別の角度から問題を見つめることができ、
より深い理解と新たな発見を得ることができる。

翻訳ものではなく日本人直々による著書のため、
ドラッカー本人の著書よりもこちらの方が、表現や言葉の理解はしやすいかもしれない。

また、「P.F.ドラッカー 完全ブックガイド」という本もおすすめである。
最初の上田氏と糸井重里氏の対談を読んだだけでも、
ドラッカーの人物像や新たな一面が見えたりしてとてもおもしろい。
事実と理論の関係性や、上田氏の翻訳の仕方には学ぶべき点が多くある。

完全ブックガイドということでドラッカーの全ての著書を網羅しているため、
どの本にどのようなことが書いてあるのか、一目でわかるようになっている。
ドラッカーの本をもっと読んでみたいけど、量が多すぎてどれを読めばわからない。
という方にもきっと役立つであろう。